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ベトナムで効果のある広告を出す!効果的な媒体は?【2022年版初心者向け解説】

「ベトナムで効果のある広告はどんなものだろう、自分でできる?」
「ベトナムの広告規制にひっかからないだろうか?」
「マーケティング知識のある代理店に頼みたいけど、うまくさがせるだろうか……」

先行きが不透明な世界経済にあって、2022年も堅調な成長が見込まれているベトナムは魅力的な市場ですよね。ただ販路拡大のために広告を打ちたいと思っても、上記のような悩みを持つ事業主の方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、

  1. ベトナムで効果のある広告媒体とは?
  2. 知っておきたいベトナムの広告規制
  3. ベトナムの広告を代理店に頼むべき?

について解説しています。

難しい専門用語は使わずに、初心者の方向けにまとめました。ぜひ参考にしてください。

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Pick Up 【ベトナム人集客】ベトナム向け広告運用サービス概要資料

<制作者>Talenty合同会社|UpAsia編集部

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ベトナムで効果のある広告媒体とは?

結論としては、「ベトナムで効果のある広告媒体はこれ!」と断言できるものはありません。

けれども、広告を出稿したい商品やサービスにあてはめながらこの記事を読むことで、それに合った有益なヒントを見つけ出すことはできるはずです。この点を意識しながら、ベトナムの広告について見ていきましょう。

ベトナムの広告媒体まとめ

ベトナムには、日本や諸外国とさほど変わりない種類の広告があり、主に以下の3つに分けられます。

インターネット広告バナー広告、検索連動型広告、アフィリエイト広告、動画広告、記事広告、リターゲティング広告、メール広告、SNS広告など
マス広告テレビCM、新聞広告、雑誌広告、ラジオ広告など
セルフプロモーション広告ポスティングチラシ、新聞折り込み、交通広告、同封・同梱広告、イベントプロモーション、店内プロモーション、フリーペーパーなど

インターネット広告

まず「インターネット広告」はネット上のあらゆる広告のことで、Google検索広告やFacebook広告のほか、口コミやインフルエンサーを使った広告なども含まれます。価格設定が幅広く少額からでも始められること、効果を測定しやすいこと、もともと興味を持っているユーザーにアプローチしやすいことがメリットです。

ただし、ユーザーが広告を非表示にできる点には注意が必要です。

マス広告

次の「マス広告」は多くの人にとってもっともなじみ深く、依然として強い影響力のあるものです。その「広範囲に一斉に」といった特性は、まず知名度を上げるのに適した手法といえます。繰り返し見ることで記憶に残り、安心感や信頼性も生まれるかもしれません。

デメリットとしては、効果は見込めるもののその測定がしづらく、費用が高額で手間もかかってしまうことで、運用のハードルは高めといえます。

セルフプロモーション広告

そして「セルフプロモーション広告」は、ある程度ターゲティングした範囲に広告を届ける手法です。これには多様な種類があり、費用や難易度にもバラつきがあるので、検討する際にはその特徴をよく調べる必要があります。

ベトナムで効果のある広告は?

数年前まで、ベトナムの広告といえばテレビの影響力が圧倒的でした。今でももちろん、かなり多くの人にリーチできる主要な手法であることに違いはありません。

従来の屋外の看板やロードサインといった広告にも、近年はアピール力の強いデジタルLED/LCDサイネージが増えており、交通量の多いベトナムでは高い効果が見込めます。

一方で、より新しい手法であるインターネット広告も影響力を増しています。

世界の各種オンライン使用状況のレポートを掲載しているDataReportalによると、ベトナムの2022年初頭のインターネット普及率は総人口の73.2%以上となっており、モバイル接続に関しては、総人口の158.3%もの数値が計測されているのです。

結局、ベトナムでは一体どの広告が一番効果的なのでしょうか。

しかしはじめに述べた通り、残念ながら「この広告ならどんな場合でも一番効果がある」といいきれる手法はありません。

というのも、これはベトナムに限った話ではありませんが、広告の手法はその商品やサービスのニーズに合わせる必要があり、マーケティングの質によって効果は大きく違ってくるからです。

マーケティングとは、ごくシンプルにまとめると「売れる仕組みを作ること、そのための活動」のことです。

  1. 誰に
  2. 製品やサービスのどのような魅力を
  3. どんな手法で提供するか

このような視点を持って効果的なターゲット層を絞り込み、そこに対して効率的に商品が供給できるようにします。

たとえば、ベトナムで日本製の緑茶を売り出したい場合を考えてみましょう。

ベトナムでは日本の製品がとても好まれていますが、知ってもらわなければ売れることはありません。そこで広告を打って商品のアピールをする際に、

  • ベトナムで日本の緑茶に関心があるのはどんな人か
  • その理由は何か
  • その人はどんなツールを使って情報を集めているか
  • 買い物はどこでするか

このようなデータをたくさん多く持っているほど、効果的な広告を作ることができます。

しかしこのデータが緑茶を売ることにどれほど威力を発揮するものであっても、日本製の工具セットを売り出したい場合には利用できません。

つまり、効果的な広告とは「しっかりとしたマーケティングのもとで、その商品やサービスに個別に最適化された広告」であり、だからこそすべてに共通したものはないといえるのです。

とはいえ、おおむねどの商品やサービスにも万能な広告がないわけではありません。

インターネット広告のうち、Google検索広告はあらゆるケースで効果の見込める手法です。これはGoogleで検索をしたときに結果画面の上下に表示される広告のことで、Googleのアカウントさえあればすぐにでも始められます。

Google検索はベトナムではおよそ95%の高いシェアを占めている(2022年5月の数値:Statcounter Global Stats)ので、費用や手間に見合った効果を期待できる手軽なツールとしてオススメです。

ベトナム経済の可能性【2022年予測】

世界銀行の分析によると、ベトナム経済はパンデミック前の水準を超える生産量でV字型に回復しており、2022年の成長率は4月の段階で前年比5.3%との見通しが立てられています。

実際にベトナムは、2020年にプラス成長を遂げた世界でも数少ない国の一つでもあります。株価指数に関しても、2020年前半に下落して以降はそれまで以上に伸びており、ベトナム経済への期待感は失われていません。

そのような景気の堅調ぶりを背景に、広告市場ではとくにインターネット広告に注目が集まっています。

2022年1月時点のベトナムのインターネットユーザーは、前年一年間から340万人増加し7,210万人に達しました。そのうちおよそ50%がオンラインショッピングを使用したと分析されています。

政府が後押しするキャッシュレス化も背景に、ベトナムのeコマース市場は急速に拡大中です。2025年には230億ドルの規模になるとも予測されており、ぜひ参入を検討したい市場の一つといえるでしょう。

知っておきたいベトナムの広告規制

魅力的なベトナム市場で商品やサービスを売るために、ベトナムの広告規制についてはかならず知っておかなければなりません。日本との違いにも注目してみましょう。

アルコールはNG!ベトナムで禁止される広告9つ

ベトナムの広告法で禁止されている内容は以下の9つです。

  • たばこ
  • アルコール15度以上の酒類
  • 24カ月未満の幼児に対する母乳代替乳製品
  • 6カ月未満の幼児に対する栄養補助製品:人口哺乳瓶とおしゃぶり
  • 処方薬品や医師の監督を要する市販の医薬品、販売商品切れの医薬品
  • 性的興奮/刺激/強化のための製品および商品
  • 猟銃およびその弾丸
  • ショットガン、ショットガンシェル、スポーツガン、その他の暴力を扇動する製品や商品
  • 施行されている規制に従って取引禁止の対象となる商品およびサービス

とくにアルコールについて、日本では禁止されていないこともあり、広告を出そうとしてはじめて知る人も多いでしょう。

また、ベトナムに特徴的なのが宣伝に使ってはいけない表現があるということです。法的な裏付けとなる証拠なしに「最高」、「のみ」、「ナンバーワン」などの最高の単語やフレーズを含む広告を表示することは法によって禁じられています。

ベトナムの広告法に関する細かな規則について不安があれば、法令を直接確認するか、法律の専門家やコンサルタントに相談することをオススメします。

広告法違反の罰則にはどんなものがある?

さて、ベトナムの広告法に違反した場合はどのような罰則があるのでしょうか。

主に罰金刑が科せられますが、懲役刑がまったくないとはいえません。

具体的には、禁止事項について広告した場合は、5,000万ドン(約30万円)から1億ドン(約60万円)までの罰金が定められています(1ドン=およそ0.006円として計算)。

先ほど紹介した禁止されているフレーズ(「最高」、「のみ」、「ナンバーワン」など)を使った広告を出した場合は、1,000万ドン(約6万円)から2,000万ドン(約12万円)の罰金です。

懲役刑が科せられるのは、たとえば広告内容を詐欺罪として問われた場合です。ベトナムの刑法のうち「詐欺による財産奪取罪」の条項(第174条)には、最短半年の懲役から「終身刑に処す」という文言も見られます。

通常このような罪には問われないはずですが、可能性はゼロではないので、広告の内容には細心の注意を払いましょう。

*1ドン=0.006円として換算

ベトナムの広告は代理店に頼むべき?

ここまで見てきた通り、マーケティングや法に関しての不安が強い場合は、代理店に依頼することを検討してみてもよいかもしれません。

とくにマーケティングについては、蓄積されたデータ量や分析のスキルが重要になってきますので、自社にマーケティング部門がない場合やベトナムについての知識があまりない場合は、代理店を頼ったほうが費用対効果は高くなるでしょう。

代理店とやり取りをする中で自然にマーケティングのノウハウを知っていくことにもなり、その後の事業展開にも生かせるはずです。法的にも問題のない提案をしてもらえるはずなので、その点でも安心です。

ベトナム向けの広告代理店にはさまざまな種類があります。当サイト「UpAsia」のような企業間マッチングサイトもいくつか存在しますので、まずは情報を探してみることから始めてみましょう。

ベトナムで効果のある広告を出す!のまとめ

ベトナムの経済市場は今後もさらなる発展が期待されていますので、ぜひ積極的に行動に移しましょう。

ただし現地に住んでいる場合を除いて、ベトナムなど海外に関する情報は自発的に収集する必要があります。

たとえばFacebookは2022年6月1日からベトナム国内向け広告に付加価値税(VAT)として5%を課していますが、このような情報が日常生活で自然に耳に入る機会は多くないでしょう。常に広範囲にアンテナを張り、あらゆる変化に早めに対応したいものです。

代理店に依頼した場合にも任せきりにせず、当事者感覚を忘れずにトライアル・アンド・エラーを繰り返しましょう。そうすれば、かけた費用以上の効果や知識などを得て、今後の事業展開にプラスになるはずです。

また、広告を出稿した後のこともあわせて考えておきましょう。たとえば広告にベトナム版LINE「Zalo」のQRコードを載せておくと問い合わせのハードルを下げられますし、やり方によっては潜在的なニーズを知り、新たなチャンスにつながるかもしれません。

企業間のマッチングには、当サイト「UpAsia」の利用もご検討ください。ベトナムのみならず、東南アジア諸国に進出したい企業向けの資料サイトです。掲載されている資料はダウンロードが可能で、必要な情報をしっかり比較検討できます。

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Google検索広告の効果について、もっと知りたい!より専門的な解説はこちらをお読みください。
【2022年度最新】ベトナムでの広告、何が効果的?失敗しない選び方

参考資料:
・DataReport – DIGITAL 2022:VIETNAM https://datareportal.com/reports/digital-2022-vietnam?rq=vietnam
・Statcounter Global Stats – Search Engine Market Share Viet Nam https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/viet-nam
・総務省「世界情報通信事情」ベトナム – https://www.soumu.go.jp/g-ict/country/vietnam/detail.html#internet
・在ベトナム日本国大使館「2022年第1四半期ベトナム経済統計」 https://www.vn.emb-japan.go.jp/files/100334303.pdf
・PRESCRIBING PENALTIES FOR ADMINISTRATIVE VIOLATIONS INVOLVING CULTURAL AND ADVERTISING ACTIVITIES(Decree No.38/2021/ND-CP)
・LAW CRIMINAL(No.100/2015/QH13)

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